リアルメソッドリール「カロス」。多角的インプレ。

リアルメソッドリール「カロス」。多角的インプレ。

秘境アジング編で購入したカロスS2500というリール。

買ってみたものの、実際に多角的な事前検証をしたうえで購入した訳ではなく、ただ単にカロスというリールをふるいにかけようとしている人のために人柱として購入したのであるが、ただベアリングに魅了されてとは言えない。今回、使用感インプレと共に多角的検証を取り入れて説明した方が、より一層読者さまに読まれるのではないかと思い記事にしようと思う。

釣具のポイントでお馴染みの株式会社タカミヤ

そのオリジナルブランドであるリアルメソッド

そんなオリジナルブランド経由で販売されているカロスというリールがある。

釣具のポイントのリールコーナーに行けば必ず置いてある黒いリールです。あのリールってどれくらい良いものなのか?って知りたくありませんか?

だって、世界標準の指標となっている国内二大メーカーのラインナップではないのですから。

シマノ派ダイワ派と呼ばれる先入観先行型のアングラーからしたら、国内メーカーはシマノさんとダイワさんの二択であろうことから、不安要素が先行して購入にまで至らない人が圧倒的多数ではないだろうか。

現にswitchもそうであった。

5年前まではシマノ派。それ以降はダイワ派で、現在は無神論者として好きなモノを選ぶようになったのだが・・。過去の話なので、割愛するとして、今回の記事はカロスの正当評価をするために、ラインナップや性能、二大メーカー機種と比較して果たして使えるリールなのかを徹底検証するものである。

もちろん、switchも購入して確かめている。

是非ともこの記事を読んで二大メーカー盲信論から解脱してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、switchはどんなメーカーでも盲信している訳ではない。それぞれに良いところがあって、それぞれ悪いところがある。金子みすゞ風になるが、みんな違ってみんないい。それが一番だと思う。

悪いのは盲信してしまうことだと思う。盲信は時々、情報や価値観を歪に育ててしまう傾向があると思われるからな。崇拝論はそこまでにして今回の一番の目的は、二大メーカーと比較しながら、カロスが良いのか悪いのか。あらゆる指標基準から照らし合わせて、カロスがどのくらいのレベルのリールなのか。知って頂ければ幸いだ。

とにかく、買う買わない別として、誰かの釣りという高尚なる人生の一部さらに面白くなってくれたらそれで構わない。

では、早速書いてみようと思う。

カロスとは

リアルメソッド公式ホームページの商品説明を軸にして、説明することにする。

名前の由来

ギリシャ語で「素晴らしい」「美しい」を意味するとのこと。

ちなみにシマノさんのフラグシップにして最高峰リールである「ステラ」は確かラテン語で「星」だった気がする。このネーミングにあっては感嘆せざる得ない。カッコいいっす。めちゃめちゃカッコ良すぎて、飼い猫の名前を「ステラ」にしたほどだ。もちろん、妻にはシマノさんのリールだからなんて言うはずもない。「ラテン語でステラなんだよ。」と説明すると感服したように頷いて即決したのである。それくらい、ステラという言葉には素晴らしい響きがあるのだということだ。

だって買えないからな!

せめてステラという名前だけでも家の中にいてくれた方が最高じゃないか!あっはっは!

商品説明

タカミヤのホームページの商品説明をもとに解説しようと思う。

ラインローラー部とピニオンギア部には日本製のボールベアリングを搭載

その名も「SA−C」。剛性・防錆性・耐食性抜群なのだそうだ。

このSA-Cにあっては現在勉強中であるが、ジャパンネームということで、きっと良いボールベアリングを使っているのが分かる。さらに、ソルトウォーターでも使用できることがうかがえる。

高い強度のアルミニウム合金ボディとステンレスギア軸を採用

剛性と耐久性を説明していますが、国内二大メーカーにもそういう技術は持っているので油断してはいけない。むしろ疑心暗鬼になった方がいいだろう。

ラインのダメージを最小限に押さえて巻き取ることができるS型スライド構造採用

現在この構造がどの部位なのかすらも分からない状況で、現在問い合わせ中です。

そして、問い合わせた次の日朝、回答が届きました。以下回答です。

S型スライド構造とは、糸を巻く際にスプールにS字に糸が巻かれるようにローターのオシュレーションシステムを組んでおります。

スプールにS字に均等に糸が巻かれることでラインへのダメージも減り、スプールからのラインの放出も良くなります。

とのことでした。つまり、逆テーパーというシステムですな。ダイワさんのABSと似た構造かと思います。

ワンウェイ式ストッパーシステム採用

シマノさんもダイワさんも、ほとんどのリールがこのワンウェイクラッチシステムを採用しているので、比較対応にならないかと思われる。

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今後、カロスさんの解体をしながら二大メーカーのワンウェイクラッチシステムとどのように違うのかを検証しようと思っている。

ハンドルはガタツキを軽減させるねじ込みハンドルを採用

これは本当に素晴らしい。敬意をあらわすほどに。

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この値段であれば、国内二大メーカーのハンドルは全て供回りハンドルではないでしょうか?

それをねじ込み式にした株式会社タカミヤの開発部門は良い人が揃っていると伺える。

※ オーバーホール

直接聞いてみたところ、釣具のポイントへの持ち込みと、ネットショップ(093−661−3193)でアフターを受け付けているとのことである。

※ NEWモデルの予定

現在のところリリース予定はないとのことである。

ラインナップ

調査したところ、若干ギブアップしたいくらい用途に合わせて種類が豊富です。

まずはSシリーズから。

S」とは浅溝スプールのことで、PEラインを巻く専用です。

※ 2000番と2500番の自重は間違えではありません。

型番 ギア比 ドラグ力 自重 PE巻き量 1巻き量 ベアリング
S2000 5.1 4kg 290g 0.6-150m 67cm 8/1
S2500 4kg 280g 0.8-150m 69cm
S3000 6kg 320g 1.2-150m 78cm
S4000 8kg 335g 1.5-150m 86cm


続いてDシリーズ

こちらは深溝スプールのことで、ナイロンやフロロラインを巻くためにスプールが深くなっております。

ナイロンラインは伸びるため、ドラグ力が発揮されるまで若干かかります。

型番 ギア比 ドラグ力 自重 ナイロン 巻き量 1巻き量 ベアリング
D2500 5.1 4kg 252g 2-150m 67cm 8/1
D3000 6kg 282g 3-150m 78cm
D4000 9kg 306g 4-150m 86cm

次にHGシリーズ

ハイギアと呼ばれるリールで、1回転の糸巻き量が通常のノーマルギアよりも多いです。

必要量をノーマルギアよりも早く巻けるため、手返しの必要な釣りにおすすめ。

型番 ギア比 ドラグ力 自重 PE巻き量 1巻き量 ベアリング
S3000HG 5.8 6kg 320g 1.2-150m 89cm 8/1
S4000HG 8kg 335g 1.5-150m 97cm

最後にDHシリーズ

ダブルハンドルと呼ばれ、通常シングルのハンドルが2つもついています。巻き始めのレスポンスタイムを縮めるためのもので、さらにハイギアということで早く巻き上げるのでエギング用だと思料されます。

型番 ギア比 ドラグ力 自重 PE巻き量 1巻き量 ベアリング
S2500DH 5.8 4kg 285g 0.8-150m 78cm 8/1
S3000DH 6kg 332g 1.2-150m 89cm

値段比較

カロスさんの標準価格の平均8500円を基準に、二大メーカーのリールを照らし合わせていきます。なお、釣種専用ではなく、汎用機から選び、PEライン0.6号で実釣できるノーマルタイプを選出しております。

スペック 販売価格 PEライン ドラグ力 1巻き量 自重 ベアリング
カロス S2000 ±8500円 0.6-150m 4kg 67cm 290g 8/1
サハラ C2000S 0.6-150m 3kg 66cm 220g 4/1
レブロス 2004 0.6-100m 2kg 64cm 235g

ドラグ性能比較

メーカーによって基準が違うと思うのであまり書きたくない訳ですが、ライト系ってそんなにドラグ力は必要ないかと・・。必要なのはドラグの効き方だと思うのです。

シマノさんもダイワさんもドラグ力はカロスに劣っていますが、効き方なので大差ないと思います。

1巻き量

3社ともに大差なし。

自重

二大メーカに明らかに負けていますね・・。

この重量はどこがデメリットなのかというと、繊細さだと思います。要は感度や継続的な操作性が二大メーカーよりもやや劣るという意味です。

さらに感度だけで掘り下げると、重さだけでなく、リール自体の重心も影響ありますが、基本釣りにおいて無風という条件は少ないと思います。風を受けることで感度は幾分か落ちますし、switchの基準としたら、大したことない!と価値判断致します。申し訳ない限りですが、ウルトラライトはトラウトしかやったことがありません・・。

本職はオフショアのジギングです!

ボールベアリング

二大メーカーの4つに対し、カロスは2倍の8個!

そして何より、レブロスもサハラにも搭載されていないラインローラーに付いているのは、ドラグの効き方がドラグワッシャー頼りにならず、滑らかになるので結構価値があるのかなと思います。

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また、ラインローラーの回転性能によって、ツイストと呼ばれる捻れを抑制することができます。私自身、ラインローラーのベアリングが劣化(錆による固着)していることを知らずにライントラブルを誘発させていたという事実もあり・・。間違いなく価値があります。

技術比較

次に技術面です。

同価格帯のシマノさんからはサハラさん。ダイワさんからはレブロスさんをエントリーさせて実釣面の要素を取り込んでイメージしていきます。

技術 ギア トラブル 感度 巻心地 防水
カロス ステンレス S型スライド ベアリング◎ ハンドル◎ ドラグノブ✕
サハラ HAGANE Gフリーボディ シマノの系譜 コアプロテクト 非搭載
レブロス デジギアⅡ ABSⅡ エアローター マグシールド 非搭載

ギア

それぞれの技術の粋を集めているものなので比較のしようがありません・・。タフさの剛性にあってはダイワさんの系譜、巻心地の柔性にあってはシマノさんの系譜は未だにあると思います。

トラブル

トラブル面にあっては、明記されていないメーカーもあるので、実際に使ってみないと・・。と思ってしまいますが、ライントラブル面ではテーパーという巻き方があります。

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シマノさんが(ARC)正テーパーで、
ダイワさんが逆テーパー(ABS)です。

要は巻き方の違いでメリットデメリットがあるのです。

わかりやすく説明出来ればよいのですが、ARC(シマノ)は飛距離が出ます。しかし、スプールエッジにラインが当たりやすいので高切れなどのライントラブルが発生しやすいです。

逆にABS(ダイワ)は飛距離を突出させずに、ライントラブルを抑える理論です。そこに大口径スプールにすることで、飛距離を上方修正しているのだと捉えます。

ちなみにカロスさんはダイワさん寄りの逆テーパーです。私の感覚だけなのかもしれませんが、シマノさんとダイワさんの間くらいです。

なので、トラブル面ではダイワさんのレブロスにはABSが搭載されていますので、ライントラブルは少ないかと思料される。

ちなみにサハラさんは明記されていないのでわかりません。

感度

こちらも明記されていないメーカーがあり、唯一明記されているのはシマノさんのサハラさん。

こちらにはGフリーボディという手元に重心を近づける工夫がされており、それが感度向上やロッドの操作性向上に繋がっていると推測されます。

ただ、それぞれロッドに取り付けて実釣した訳ではありません。机上の空論に過ぎませんので悪しからず。

巻心地

3社ともに違う方向で勝負しています。

カロスさんはベアリングを他社よりも2倍にして滑らかさを出しています。

シマノさんはシルキーさを売りにしているメーカーなので値段が上がれば上がるほど突出していきます。なにせステラの巻心地は涙が出るほどに感動してしまいますから・・。

ダイワさんはエアローターという技術で遠心力を向上させることで、巻きを軽くしています。

巻き心地対決は、二大メーカーさんはベアリングに頼らずとも技術精度である一定水準の巻き心地が可能だということだと推察します。

防水性能

こちらも、いじってみないと分からないですが、カロスさんにドラグノブの防水機能はありませんでしたが、ハンドル部にはパッキンが備わっています。

シマノさんには防水性能技術のコアプロテクトという技術が存在していますが、サハラさんには搭載されておりません。

ダイワさんにあってもマグシールドという技術が存在していますが、レブロスさんには搭載されていません。

ただ、間違いなく言えることは、日頃のメンテさえしていれば、3社ともに継続して維持できるはずです。

ハンドルノブ

カロスはハンドルノブの交換が出来ない仕組みになっているようです。なので、ノブ交換が出来ないです。また、定期的にメンテナンスをしないと、錆によってノブが回転しなくなって使いづらくなってしまうような事態もあるかもしれません。

これはカロスのデメリットだと捉えています。しかし、ねじ込みハンドルで相殺されていると私は思います。

ベアリング個数比較

続いてベアリング基準にして二大メーカーと比較です。

参考基準はシーバスに設定してカロス3000を基準にして検索・・。

カロスのベアリング8個に対し、二大メーカーがどのくらいの価格かと言うと・・。

なんと、どのメーカーも3万円超え・・。シマノさんであればエクスセンス級が該当し、ダイワさんであればルビアス級が該当するんです。

当然の結果ですが、カロスさんが劣っているのは間違いない訳で・・当然比較対象にならないレベルで・・。

実釣調査

まだ1回しかカロスを使っていませんが、しっかりと入魂しております。

その記事はこちら↓。

【181208】厳冬期ナイトウェーディング。アジング編

カロスさんで20センチのアジを掛けたのですが、しっかりとドラグも滑らかに出ていたので「ほぉー」と半ば上から目線で評価しております。ドラグの音も繊細そうな音を出していました。ダイワのクレストさんのドラグ音より全然良いと実感しており、ということはレブロス同様のトーナメントドラグ仕様なので、レブロスのドラグよりも滑らかなのではないかと評価しております。

私がエステルラインを不用意に使ってしまったため、30センチ級のアジは釣友の月下美人(PE)で釣り上げたため、実釣インプレを記すことは出来ませんでしたが、使っていて何ら不満という不満はありませんでした。

検証結果

私の推察なのですが・・。

① 同じレベルのリールを製造したとしても、ネームバリューに押し潰され淘汰される

② 現状設定よりも安くすれば利益が生まれない

③ だったら、ベアリングの数を2倍に設定しするのはどうだろうか

④ ついでにネオプレーンリール袋も付けよう

⑤ ねじ込みハンドルに設定して、同価格リールと差別化しようではないか!

⑥ リアルメソッドリールの幕開けじゃ!

そんな感じではないでしょうか。

もちろん、今まで縁のある二大巨塔にケンカを売ったようなものなので、今後の展開はよくわからないですが・・。

なので、検証結果にあっては、同価格帯よりも性能水準が高いという考察がベターなのかなと思っています。

結論ですが、二大メーカーの同価格であればダントツでカロスを推奨します。

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もしカロスが二大メーカーの水準であるのならば、1万3千円クラスかと思いますよ。

読んで頂いた方に釣りの更なる楽しさを

switch