【190111】突発的弾丸ナイトウェーディング。エギング編。

COREMANの泉さんはこう言う。
「釣れるには理由(ワケ)がある。」
と。しかし、switchの思考の辛うじて唯一正常に機能している部分はこう叫ぶ。
「釣れるとバカになる。」
と。どうやら、釣脳に侵されていない私の脳の領域では、釣れるということは結果的に人をバカにしていくと捉えているようだ。
その日、本当は休みだったのに急遽仕事が入った。そのせいで家族団欒の一夜がなし崩し的に破綻した。それが仕事面・家庭面の出来事である。
またその日、釣友が急遽、秘境へ釣りに行くことをグループライン上で決意を表明した。それがプライベート面の出来事。
2日後に高校の同級生とのアジング遠征を控えている私にとって、その2つの出来事と直近の予定が複雑に絡み合い、急遽の仕事に対し憤り、消え去った家族奉仕に悲しみ、身を切る思いの末に辿り着いた答えが、突発で入った仕事終わりに釣友と秘境にて合流するという人智を超越した強行プランだった。
30代のクソバカ野郎が到底出来るような策ではないことは誰が考えても明らかなことだろう。
しかしだ。
やってみたこともない人間にそんなことを言われたくはないのだ。人間、やってみなければ成長はないのだ。つまり失敗しなければ成長はないということであり、次の日地獄を見ないことにはswitchにはその無謀な策だったということがわからないということだ。
switchという人間は誰よりも向上心溢れる野郎だということが、このプランを通じてご理解頂けるだろう。冒頭の文章に戻す訳だが、「釣れるとバカになる」のだ。どうしようもないくらいにバカになってしまうのだ。もしかすると、「釣れるとバカになる」というよりは、「釣れると人をダメにする」のかもしれない。
今回の記事は秘境釣行第二弾。今回はエギング編として文章を書くことにする。
序盤の序盤
心弾けながら駐車場へ到着するや、先行者2名が駐車場へ戻って来たタイミングだった。
彼らは私が防寒装備に身を包み込む前に駐車場から去って行ったのだが、「めっちゃ楽しかった」「また行こうや」なんてことを言っていた。どうやら秘境で極楽気分を味わったに違いない。
さらに。
私がウェーディング装備に身を包み込もうとしたタイミングで、単独の先行者が秘境の出入り口から駐車場へ戻ってきた。単独なのでもちろん「楽しかったぁー」なんて言葉は聴こえなかったのであるが、その顔はまんざらでもなく満喫した顔に違いなかった。
さらに。
私が準備を終えて車内の忘れ物チェックをしていたところに、3名の先行者が秘境の玄関口から駐車場へ戻ってきた。短いタイミングで先行者が立て続けに極楽の地から戻ってくる事態に不安を抱き、彼らとだけは直接会話をしたのだが、「時合いが終わって釣れなくなったから帰ることにした」と彼らは言う。
そんなことはない。秘境に時合いなんて関係ないはずだ!
少しばかりの不安を抱きながら、秘境の玄関から闇夜に吸い込まれるように進んでいく。
序盤
秘境に到着。先行者は全員あのタイミングで帰ったようで誰もいない。まさにパラダイス!!
しかし、アジの時合は確かに終わっているようで、前回のようにアジがバシャバシャと水面に弾けている訳ではなかった。けれども時合いに取り残されたアジを狙うために、欲張りな私はジグサビキをチョイスする。そしたら一投目でswitch同等に欲張りな地球が喰らいついてきた。はっきり言ってお前ではない。相手が相手なので結局ラインブレイクとなり、全然アジの雰囲気がしないのでエギを選択する。
何投かして、エギを見るとエギの一部に穴が空いていた。
どうやら全然気がつかないうちに、イカパンチをお見舞いされたようだ・・。ほとんど風が吹いていなかったので、イカパンチに対抗するべくなるべくテンションフォールしながらのフォール中にコンとロッドを軽くノックするような弾くような感度を捉えたのでアワセてみると乗った!
コロッケサイズのアオリイカ!
かなり寒いですが、活性があってなにより。
秘境はアオリイカにとっても楽園なのだということが分かった。
それからエギを使い続けるも何発かイカパンチをくらうも乗せきれず、孤軍奮闘の甲斐なく釣友達と合流を果たす。
中盤
釣友達も加わり、単独で投げていた頃より張り詰めた気分も緩やかに軽やかになり、各々がやりたい釣りで何かしらの結果を掴もうと試行錯誤している中、沖でライズしているアジを見つけて尺アジを釣る釣友もいれば、場所移動後すぐにヒットに繋げてスルメイカを釣る釣友もいる。
こんなでけぇスルメイカ、ショアから釣れるんだ。初めてみた。
switchはひたすらエギをしゃくり続けているものの、スルメイカがヒットすることはなく徐々に身体が寒さに侵蝕されていくのだが・・今回は風が以前よりもないし、それに対抗してミドルレイヤーも1枚増やしているけれど・・おかげでそこまで冷たくないけれど・・あれ・・?右足だけやけに冷たいぞ・・。
ウェーダー浸水・・。
全然気がつかなかった・・。おそらく膝下まで浸水している模様・・。こんな真冬の真夜中に・・。眠たくなって寝転んだら背中に水が襲いかかってくるパターンやないか!!
浸水により体温が徐々に下がる恐怖に襲われながらもひたすら投げ続ける。だってきっと・・。投げなければ体温低下でswitchは死んでしまうだろうからね・・。動け!我が身体よ!熱を生み出すのだ!!
体温低下という強迫観念に囚われながらキャストしてはしゃくり、キャストしてはしゃくることを繰り返す。
気分転換にエギをチェンジしてみる。
秘境がかなり根掛かりしやすいということや、釣友からのお勧めもあり、コスパに優れたエギボンバーを使っているんだけど、高い奴に変えてみる。
デュエル EZ-Qダートマスター 3.5号 21 RISE リアルイソスジエビ
何投目かのことだったと思う。
あれ・・引いてる・・。忘れてたよこの感覚。アワセると、そこそこ重みのある引き抵抗。
開始直後は少しだけ距離を寄せることが出来たものの、徐々にジェット噴射でアワセた後のアドバンテージが相殺されて、ドラグ音を立ててスプールが逆回転していく。うん・・結構大きい!!
もしかしてスルメかな?いや、スルメにしては噴射量やばくないか?アオリだろ・・。
そんなことを考えながら、今までのコロッケサイズとは別格の引きにワクワクしている最中、急に重みが消えた・・。巻いていて全ての重みが消えていることに気付いて、フックアウトではなくラインブレイクということに気がついた。
理由は分かっている。イカの感覚がなくなった時点ですでに分かっていた。手前のブレイクにリーダーがこすれてザラザラしているにも関わらず、そのリーダーを使い続けていた自分がいたのだ。当然、急激な負荷が掛かればラインは切れるだろう・・。自業自得だ。だから尚更悔しさが沸き立つ。
対策として、釣友のアドバイスを参考にリーダーを6LBから8LBに変更した。再びノットを組みなおし、リーダーがザラザラしたら切っては結び切っては結びをしやすいように長めにリーダーを取り、キャストしてはしゃくり続ける。
8LBにして、リーダーがすぐにボロボロにならなくなった気がする。
そんな成果を感じている時だった。
ブレイク間際の表層に白くて極太のデカイ魚っぽい魚影が見えた。番のようで2匹が一緒に悠々と泳いでいる。釣友達となんだあれ?って言ってたら、海面からペラペラしたものがパタパタと海面を跳ねるように見えた。あのペラペラってエンペラじゃん・・。
ってことはソデイカ??でけぇ!!
手持ちの装備でエギを使っているのが自分だけだったから、とりあえずソデイカの位置よりも遠くにキャストして表層をタダ巻きしてソデイカの前を通過させると、番のうち1杯のイカがブレイクまで追ってきた。多分、その時には白色から赤色にイカの体色が変わっていたと思う。
喰わせの間を与えるために、テンションフォールをした途端に喰いついた瞬間が見れた。アワセを入れる間もなく、ドラグがギュンギュンと出された。こんなでけぇイカのサイトフィッシング。恐ろしいんですけど!(泣)
さっきラインブレイクしたイカよりも獰猛なジェット噴射にして圧倒的な引き重り・・。なんだか、この引き、何かの魚に似ている・・。そうだ。エイの引きと一緒だ。
ギュイーンギュイーンとドラグ音を鳴らしながら、ゆっくりと沖の方へ遠くに遠くにソデイカは向かっていく。それを見守る釣友達。きっと3人は同じことを考えていただろう。
なぁ・・これから一体どうすればいいんだ?
掛けたものの、取り込むことなんて全く考えていなかったから、これだけ引く相手が想定外に掛かって成す術なくロッドを立てることしか出来ない・・。この圧倒的な無力感・・。
手前10mで掛けたのに、おそらく50mは出されたはず。それでもジェット噴射の勢いは衰えることがなかった。
生きているソデイカってこんなにパワフルなんですね・・。今回はリーダーの摩耗を適度に切っては結びなおしているからラインブレイクの可能性はないだろう。でも、あまりにもラインが出され過ぎだ。止めるべきだろう・・。
そう思って逆回転するスプールをなんとかしようと思った時だったと思う。急に生命感が消えた。回収してみるとエギは残っていたし、カンナも曲がってはいなかった。
ということはしっかりとアワセきれていなかったのだと推察した。しかし、リーダー8LBにPE0.6号であんな化物イカにフッキング出来るのだろうか・・それにフッキングが出来たとして、キャッチまで出来るのだろうか・・。今後の課題である。
終盤
釣友がジグ単でアジをヒットさせていたので、とうとう自分もイカからアジを狙うようになった。
エギングの方は惨敗・・。
本日のメインテーマではあったけれど、序盤に1杯を掛けてからは惨敗の惨敗で、大型のラインブレイクのあとにサイトソデイカ・・。ただただ秘境のポテンシャルに驚愕するだけである。
時合いの頃よりも大人しいものの、水面がバシャバシャと単発で弾くようになったので大型アジを狙うべく、遠投性重視のジグにチェンジするもアタリはあるものの乗せ切れず、遠投性を捨ててジグ単に変更したところ、それが当たって中層のフォール中に喰ってきた。
来た!アジ様!!15センチクラス!!
立て続けに15〜20センチクラスのアジを連発。
その後、ライズがある場所の表層や明暗の際をタダ巻きするだけでも喰ってくることが分かって、結構な数をリリースしました。
やはり秘境は時合い知らずでした。
備忘録
後日、持って帰ったアジやイカを解体したのですが、アジの胃からこんなものが出て来ました⇓。
15センチクラスのアジの胃からも爪楊枝サイズのベイトが出て来たので、意外と大きなものを捕食してるんだなと勉強になりました。
今回、2回目の釣行でしたが次回の釣行までにいろいろと対策をしなければならないことがあるので、次回の釣行までに対策をしようと考えております。
まずはウェーダーですかね・・。どうしよ・・。
僕なりのやり方で未来に進もうと思います
switch
-
前の記事
ブログを開始して1ヶ月。これからの展望について。 2019.01.11
-
次の記事
海きらら水族館へ。九十九島の魚に逢いに行く。 2019.01.15