リアルメソッドのリール。カロスを4ヶ月使ってみてどう思うか。

2018年12月頃にたぶん購入した、釣具のタカミヤのオリジナルブランド、リアルメソッドから発売されているリール「カロスS2500」。
switchは過去に、買ってすぐのタイミング(実釣回数1回)で使用インプレを書いてみたのですが、今回の記事は、そんなカロスというリールを約4ヶ月間、実際に使い続けてみたswitchが、果たして過去に書いた記事の感想と現在の感想が同じなのか、つまり、カロスS2500の継続的インプレが今回のテーマになります。
それでは、いろいろと書いていきます。
過去にどんなインプレをしたの?
買ってすぐの製品インプレ記事を確認したところ、(⇓がそのブログ記事になります)
ダイワさん・シマノさんのリールラインナップであれば、総合的に考えて1万3千円クラスのリールになるのではないか?
という結論を購入当時のswitchは定めていたようです。
まぁ、この価格基準が使い初めて4ヶ月経った今でもその暫定価格のままなのか?というのが今回のテーマの一つになります。
不具合検証
頭の中でざっと計算したところ、累計使用総時間約80時間。
主にライト系の釣りで使用しました。
メインの釣種としてはアジとイカを釣らせて頂き、最大60センチオーバーのシーバスも釣らせて頂きました。
大物との遭遇は2回ほど経験し、2回ともソデイカとの激闘で、緊張感のあるバトルをさせて頂いたき、どちらもキャッチすることはできませんでしたが、そんな釣行経験を通じて、なんだこれ!さすが安いリールだけのことはある。というような技術面に関する不具合はありませんでした。
・・・が、気になることはあったので、記載させて頂きます。
1 フレーム部の青サビ
まずは⇓の写真をご覧ください。
最初に軽く拭き取ってしまったので、大変分かりにくいかと思いますが、銀色の金属部分に少し青サビが発現しております。
これは、シマノさん・ダイワさんのリールをメインで使っていた僕からしてみれば、今までなかったと感じたところでした。
2 ドラグ性能
メバリング・アジングといったウルトラライトな釣りをする場合、それなりに精密かつ繊細なドラグ性能が必要になると思うのですが、自分が想像していたレベル(1万3千円台)よりも下(それでもカロスの店頭標準価格)だなぁーと下方修正しております。
シマノさんではうまく説明できないので、ダイワさんで説明することになりますが、ドラグ性能の最高峰がATD、その下にUTDというドラグ性能があるならば、カロスのドラグ性能はUTDよりも下、つまり、UTDよりも下の性能に位置づけされている「トーナメントドラグ」になるのではないかと考えています。
具体的な事例でいうと、ドラグの滑り出しの初動値と継続値の差が大きく、それに加えて、継続的な滑らかさに若干のノイズ(設定値の誤差)があると思い、アジを釣るイカを釣るという状況で一定なラインテンションを掛けながら寄せていくという行為に不安を感じました。
もちろん、カロスでもたくさんのアジを釣らせて頂いたし、イカも釣ることもできています。しかし、アジの薄い上口にフックが刺さっている時やイカの触腕にかろうじてカンナが刺さっているという状況を想定したとして、さらにそこそこ大きなやつが掛かったとした場合、switchの浅はかな言い逃れかもしれませんが、ドラグ性能がもっと繊細な精度が良ければキャッチできたかもしれないイカやアジがいたと思ってしまいます。
3 ハンドルノブ
触れやすく、握りやすい形状ですが、どのメーカーのノブであったとしても、交換できる互換性を持っていません。
なので、例えばライトショアジギング用に4000番を購入したとしても、丸いラウンドノブタイプに交換することができないようです・・。
4 ネームタグの剥離
機能には全く関係しませんが、ボディの根本にリアルメソッドと書いてあるタグがあるのですが、たまたまリールシートから取り外したらポロっと・・。
まぁ、すぐに接着剤で固定することはできたのですが、なんだか・・こういうところが安っぽさを感じさせてくれました。
分解してみて、どう思ったか
外の検証も終わったので、次はカロスの中身を調べてみました。
⇑はスプールの裏。
白い結晶が付着しているのですが、舐めてみるまでもないと思いつつも舐めてみたところ、やっぱり塩でした。
スプールを取り外したりなんかしてなかったので、完全に4ヶ月分の塩が蓄積されていたのだと思いますが、放置してしまったらこれが塩ガミとなって金属を劣化させていくのだろうと思いました。
駆動部のベアリングを見てみました。
グリスがべったり付着しているのですが、防水性能が施されていないので、小さな異物が付着していたり、グリスの色が乳化色になっていたので、おそらく塩分も含まれているだろうと思います。
なので、半年に一度はメンテナンスが必要だと思いました。
まとめ
今回の記事を機に、外側から内側までじっくりと見ることができたので、総括となりますが、
外側→価格帯どおり。それぞれのパーツによっては安価過ぎる部品もあった。
内部→前回の記事で評価したように1万4千円クラスの評価。
総合→内は良いが外は価格帯並。外が劣化すればいずれ中も劣化が早く進むだろうと考察。
結果
買わなければよかったという思いは一切なく、買ってよかったと思いますし、多少の安いことで品質を下げているイメージに繋がってしまいますが、この価格で(セール中で4980円)この品質はありえないと思います。
PEラインが全般に普及しているこのご時世で、PEラインが対応している機種って最低でも4000円くらいすると思うんですよね・・。にも関わらず、カロスはそのくらいの価格で次鋒〜中堅クラスと同じ性能をもっているんです。安く道具を揃えたい初心者の人なんかは、ダイワさんのクレストやシマノさんのエアノスといったような第一歩的なリールを選ぶよりはカロスを選んだ方が本当にいいと思ってしまいます。
前の記事にも書いたけど、カロスさんってフルモデルチェンジやマイナーチェンジって今後ないらしい・・。なので、年々技術の底上げがされていくなかで来年になってみると比較基準がどうなっていくのか定かではありませんが、2019年現在でもきっと活躍できるリールだとswitchは思います。
楽しみは世界を変える。
switch
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