エギ王LIVEムラムラチェリー3.5号しばりで秋イカを狙う!

あれは確か、神様の快気祝いと釣友J君のセイルフィッシュ釣行の慰労会の場だったと記憶している。釣友Uさんがswitchの誕生日を憶えてくれていて、「遅れましたが・・」と言って、とあるエギをプレゼントしてくれた。
友達っていいな・・。としみじみと重く深く思い知らされる瞬間だった。
同じ趣味のほぼ同じベクトルをもっていて、少しだけ僕より先の線上にいる友人がいるということがどれだけ凄いことなのか、30年と少しだけ生きてきただけの普通の人間ではあるけれど、その素晴らしさは少なからず理解できているつもりだから、そういう人達から頂けるプレゼントは使うには、根がかりが恐ろしいだけかもしれないが、烏滸がましいほどの吉兆めいた宝物となる。
switchという人間が自分ひとりで成しているように見える人生も、実はそういう人達によって支えられ修正され今が成り立っていることを改めて自覚した瞬間だと思いながら、そんな思いはビールと共に身体のなかに流し込まれて楽しくなってすぐに忘れた。
そんな釣友Uさんから頂いたプレゼントは、2019年の春に発売されたばかりの「エギ王LIVE」というヤマシタさんから発売されている超人気のエギで、お店でも品薄状態が続いていて現物を肉眼でなかなかお目にかかれない「ムラムラチェリー」というカラーだった。
今回の記事は、釣友から頂戴したエギ王LIVEというエギのみをひたすら投げたおして、秋イカを狙ってみようという自分の忍耐力を図る企画です(笑)果たして、switchは他の魚種に浮気せず、今まで釣果を出しているエギに浮気せずに釣りができるのでしょうか。それでは書いていきます!
家に帰り着き、エギ王LIVEを調べる。
エギ王LIVEというエギがエギ王QLIVEの次世代モデルで2019年春に発売されたことだけは知っていたけれど、普段はダイワさんのエギを使っているswitch。なので、このエギがどんな特徴があるのかを知らないため、ほろ酔い気分のままにエギ王LIVEがどんなエギなのかを調べてみました。(その日は多分、検索ページを開いた状態でそのまま眠っていて、本格的に調べたのは次の日になります。)
やはりムラムラチェリーが最も売れているようだぞ!
エギ王シリーズを使ったことはなかったけれど、お店に行くと”特定のカラー”がいつも売り切れの札が掛かっていたり、いろんな記事やインスタなどで”特定のカラー”をよく目にしていたとおり、「ムラムラチェリー」や「ブルーポーション」というカラーが人気のあるカラーのようで、特にムラムラチェリーというカラーは朝夕夜問わず使えるようだった。
そんなカラーを自分の釣行に使わずにswitchにプレゼントしてくれたその寛大な心。感謝!
噂では、イカよりもエギンガーのほうがこのカラーにリアクションバイトしてしまうほどの効力があるらしい・・。秋になってもスレ知らずの凄いカラーだ・・。
エギ王LIVEってどんな特徴なの?
頂戴したエギ王LIVE。調べていくと、エギ王LIVEシリーズの中でスタンダートモデルに位置し、ヤマシタさんから発売されているエギのシリーズ全体からしてダートモデルということが分かりました。“誰でも簡単にキレのあるダートが演出できる軽快ダートモデル”というコンセプト。
エギ王LIVEシャローというモデルは“軽快ダートとスローフォールで浅場のイカをじっくり誘う”をコンセプトに沈下速度が低速設計され、エギ王LIVEディープというモデルでは“軽快ダートとファストフォールでテンポよくイカを誘う!”というコンセプトに沈下速度を高速にして深場でのエギング用として展開している。
また、ラトル入りモデルのエギ王LIVEサーチというモデルでは“音・光・動きでテンポよく誘うハイアピールモデル”をコンセプトにハイアピールモデルも展開している。
これまで書いたモデルはすべてエギ王LIVEというシリーズのモノで、ヤマシタさんのエギは他にもエギ王Kという“変わり続けるフィールドに対応するために生まれた、低活性のイカまでも釣るためのエギ。今まで諦めていたイカを獲る”をコンセプトにしている、元祖エギ!の存在も忘れてはならないし、エギングが苦手な人でも簡単にイカが釣れるエギーノぴょんぴょんサーチの存在も忘れてはいけない。
さすがエギ業界トップクラスのヤマシタさん。バリエーションが豊富ですね!
そんな豊富なラインナップのヤマシタさんのエギですが、次はエギ王LIVEシリーズの特徴を書いてみます。
“ブレイドシンカー”と”クイックダート”
前モデルのシンカーから改良を重ね、ダート性能をさらに引き上げ、研ぎ澄まされた刃物の如く、水を切り裂くようにシンカーを改良したのが”ブレイドシンカー”という名のシンカーです。
環境に配慮して”スズ”が材質になっていることも特徴ですが、前モデルのワイドなダートはそのままに、より前方への移動を33%抑制させること繋がったとのこと。
つまり、しゃくっても前へ動きにくく左右に広くダートするから、イカのいるゾーンを通過しにくく、ゾーン内でより魅せる力が増したということなのかなと考えています。実際に使用しての印象ですが、(ダイワさんのダートモデルと比較)しゃくる回数が増えてるな・・と。若しくは、飛距離が伸びたからしゃくる回数が増えたのかなと錯覚してしまうほどでした。
“WARM JACKET(RAT.T)”という他メーカーにない概念
ウォームジャケットとは、蓄熱性をもたせ、太陽光を吸収し熱を発生させ他のエギよりも0.5〜1.0℃ほど高くするエギの布のことです。
もし、自分が初心者エギンガーであったならば、絶対にこのエギ釣れるだろ!とリアクションバイトしてしまう概念だと思います。
ヘビが熱を感知して食べ物だと認識していることや、カラスが紫外線を認識して食べ物かどうかを認識できるのであれば、あれだけ目の大きなイカに特別な機能が備わっていないわけではないと思うんですね。だから、絶対にそういう見分ける機能が発達しているんじゃないかと繋げてしまうので、リアクションバイトしてたんだろうなと考えてしまいます。
ヤマシタさんがこのウォームジャケットを開発するためにかなりの実験をおこなっているので、是非のぞいてみてください!
これが、エギ王LIVEの特徴なのではないかと思います。ただただワクワクするエギだということが分かったところで、次は釣行記録です。
今季初の秋イカ釣行!
頂戴して約1ヶ月は釣りに行けてなかったので、そもそも久しぶりの釣りで、欲がすごくて・・イカも釣りたいしアジも釣りたい・・いつもならあまり欲しがらないサゴシも欲しい!(あわよくば根魚も・・)という状態でエギング(エギ王LIVEムラムラチェリー縛り)釣行に行ってきました!
場所はいつもの秘境!
久しぶりの秘境・・。とにかく雰囲気もすべて良いですね。到着する数十メートル前からアジが水面を撫でるように乱舞してらっしゃるのが視認できます・・。
アジンガーの先行者さんがいたので一番入りたかった場所にエントリーは出来ませんでしたが、その近くで釣行開始。修繕したウェーダーのピンホールが気になりましたが浸水なし!とにかく安堵!
釣行開始〜1時間
集中してひたすらエギングができている時間帯だったと思います。
だけど、アジンガー達が1投1匹の状態で25センチ前後のアジを釣ってらっしゃる状況でひたすらエギをしゃくり続けるのは地獄の所業だと思いましたし、俺は一体、何の修行をしているのだろうかと思うほどでした。
視界の端っこから嫌でも見えてしまうロッドのしなりや嫌でも聞こえてしまう「また来た!」という声。すごくすごく嫌でした(笑)
1時間〜2時間
1時間経過して、10分だけと自分に言い聞かせてアジングをスタート。立て続けに2尾を釣り上げ、このままアジングにシフトしてもいいかなぁーと考えていたところに、「横で釣りしていいですかー」という釣り人。その釣り人の持つロッドにはエギが付いており、負けてはられないとエギ王LIVEに戻す。
地獄から抜け出してアジを釣ろうと企みかけていた状況での見知らぬライバルの登場はありがたかった。
15分くらい経ったあたりで、見知らぬライバルがトンカツサイズのイカをゲットしたことで不貞腐れる。
闇夜を利用して横目でひたすら見知らぬライバルエギンガーの研究をスタートさせる。
2時間〜3時間
イカパンチの痕跡が2箇所・・。飛距離と手前のブレイクの根ズレ防止のために感度を排除した10fロッドで秋イカのパンチを捉えることができず、ノックダウン。
ポイント移動で立ち上がる。
気分転換に釣友J君の横で釣り開始。
ラインを絡ませたりして邪魔してしまう。
3時間〜4時間
先行者が帰ったので、やっと入りたかったポイントの近くで釣り開始。再び右には先程と同様に見知らぬライバルエギンガー。
彼の特徴としては、しゃくりは小さくかつ早くシャシャシャって感じ。釣友J君も同じようなしゃくりだった。確かに、自分もこの場所で冬イカを釣ってたときはそんなしゃくりだったなぁーと自問自答していたら、またトンカツサイズのイカを釣ってた。
今回はガン見してどんなエギを使っているのか見極めようと思ったら、春イカの時に釣ったことのあるダイワさんっぽいエギに見えた。この時、エギ王LIVEしか使わねぇと誓っていた縛りがどれだけ揺れ動いたことか計り知れない。
シルエットがかなり小さかったから、3号とか2.5号じゃないかなと推察した。やはり、秋イカは先駆者のみなさんが言っているようになるべくシルエットをおとしたエギを選択した方が釣果に繋がるのかなーと感じました。この要因も、エギ王LIVEしか使わねぇと誓っていた縛りがどれだけ揺れ動いたことか計り知れなかった。
あと30分も保たないだろうな・・。
そういう思いで春イカの時にやっていたシャッシャッシャッって感じではなくてシャシャシャのしゃくりに変更し、釣友J君と「釣れんすねー」なんて言ってたら、ラインがほんの少し張っている感覚。合わせてみると掛かっていました!
ようやく釣れました・・。(涙)
その後、エギをしては釣れないからアジングに切り替えたりをして釣行が終了。
釣友から頂いたエギ王Kムラムラチェリーで価値ある1杯を釣り上げることに成功しました!
まとめ
エギ王LIVEムラムラチェリーしばりという企画でスタートした釣行ですが、普通にアジングを楽しんでしまって企画自体破綻しかねない企画となってしまいましたが、やはり選択肢を一つに絞るというのは選択肢が豊富な状況でやるべきではないなと痛感しました。やっぱり釣りって楽しくないとね。
なんだかんだ書いてみましたが、初めて使ったエギ王LIVEというエギで秋イカを釣れた事実や、他のエギにどれだけ揺れても使わなかったのは感覚的に信頼できるエギだということを知覚していたのではないかなと思い、結果、やはり釣れるエギなんだなぁーというのが僕の印象です。
最後になりますが、釣れるエギをいただき、ありがとうございました。
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