【自転車通勤】冬の通勤を温かくする方法①〜レイヤリングの基礎知識〜

【自転車通勤】冬の通勤を温かくする方法①〜レイヤリングの基礎知識〜

防水・発熱・保湿・速乾・冷却・保温・防風・防寒・抗菌・消臭・・・服に機能が搭載されるようになって数十年・・たくさんの機能が氾濫する時代に生きる私達は、ウェアに搭載されている機能を充分に発揮させることができているのでしょうか・・。

十数年前・・ユニクロヒートテックという画期的な発熱機能ウェアを発売し、爆発的に売れまくっていた当時・・switch(超寒がり)も流行に乗ってヒートテックのインナーを数着買っていたのですが、当時の印象としては、「何がヒートテックだよ・・普通の服と全然変わらないじゃん・・」という認識だったと思います。

なぜなら、ヒートテックさえ着ていれば体感温度が5℃くらい温かくなるという身勝手な先入観を持っていたからです。つまり、ヒートテックの機能(発熱)を活かすレイヤリングを知らなかったことで、当時のわたしは寒い寒いと言いながら重ね着をしていたんだと思います。

今回は、そんな冬を快適に過ごすためのレイヤリングの基礎知識を学ぼう!(自分が)という記事になります。是非、レイヤリングの正しい知識を学んで、自転車通勤の驚異となるであろう冬将軍の到来に備えておきましょう。

 

レイヤリングとは

機能ウェアを3つの層(レイヤー)にして防寒するシステムのことをレイヤリング(重ね着)といいます。各層にはそれぞれベース(インナー)レイヤー、ミドルレイヤー、アウターレイヤーというレイヤー分けられ、それぞれのレイヤーには寒さから身体を守るためにそれぞれの役割(機能)が違っています。

この役割を間違ってレイヤリングしてしまうと、ウェアに搭載されている機能を充分に発揮させることができないことになり、僕のように十数年もの間レイヤリング迷子となって、毎年毎年冬という季節が怖くなってしまいますので注意しましょう。

それでは、役割の説明の前にswitchの実体験を書いてみようと思います。

 

全てはアウター重視から始まった・・

十数年前、ヒートテック(インナーレイヤー)が全然温かくならなかったことを体感したswitch。その頃からアウターレイヤーを重視する傾向が強くなった気がします。

確かに、ダウンジャケットのようなしっかりしたアウターレイヤーを着ていればミドルレイヤーなしの半袖シャツ(インナー)でも寒くないです。そんな体験もアウター重視論を盤石にしてしまう要因の一つとなり、昨年の2018年の冬、事件が発生します。

 

当時のレイヤリングステータスにあっては、上半身が

アウター:防寒防水ジャケットミドル:パーカーベース:夏用コンプレッションインナー

下半身は

アウター:防水防寒パンツミドル:若干厚めのタイツベース:夏用コンプレッションインナー

を着込み、さらに防寒できるようなアイテムを準備してナイトウェーディング釣行にでかけました。そこで、switchの唱えていたアウター重視論が崩壊します。

どうなったかと言うと、じわじわと手足の指先から冷たさが浸透し、超寒くて釣りどころではなくなってしまったという事態に陥ってしまいました。持参した防寒アイテムを重ねても効果は薄く、ブルブルと震えながら運動することで身体を温めながら釣友たちが釣りをしている光景をただ眺めるという状況になってしまいました。

僕が単に超寒がりで、釣友が寒さに強いだけだと思っていましたが、2019年。初めて冬用インナータイツを購入したことでアウター重視論が完全に崩壊、間違いに気づいたのであります。

 

機能の大切さを知る

生まれて初めて着用した冬用タイツ。それは、switchにとって「寒い!」といういくつもの記憶が「これだから寒かったんだ!」というような点が線となる瞬間でした。

今までタイツを着ても体感温度なんて気温とほぼ変わらなかったのですが、冬用タイツだけ着用しただけでも外気温や風から体温を守ってくれていて、5℃以上は確実に違う感じでした。

「なにこれ?全然違う・・」それは、長年僕がインナーに求めていた保温機能そのものでした。

これにより、夏用タイツがオールシーズンではないということも分かりましたし、保温という機能をそこまで重要視していないということも分かりました。昨年の冬に凄く寒い思いをした記憶は保温機能を充分に活用できていなかったことが原因だと分かったし、ヒートテックは全然ヒートじゃねぇと思っていた記憶も全てはswitchのレイヤリングの間違いによって引き起こされたものだと分かりました。

とにかく、齢32にしてやっと、switchがただの超寒がりではなくて、意味のないベースレイヤーを意味があると勘違いして着用し続けた結果、レイヤリング機能のバランスを崩したことにより寒くなってしまったというレイヤリング迷子だったことが判明しました。

図で説明するとこんな感じで↓。

レイヤー ベースレイヤー ミドルレイヤー アウターレイヤー
機能1  × 保温   × 防風  防水
機能2 吸汗 保温 防寒
機能3 速乾 透湿 防風
機能4  × 発熱  (防寒) 透湿

この図で×で示しているように、夏用コンプレッションインナーを冬でも着用しているせいで、本来、ベースレイヤーで重要視しなければならない「保温」機能を排除してしまったり、ミドルレイヤーで意識しなければならない防風機能のないパーカーやスウェットを重ね着していたことが原因で寒く感じやすくなっていたんだと理解できます。

改めて、ウェアの機能を活かしきれていなかったことに気づきました。そもそも、夏用コンプレッションインナーをオールシーズン使おうとしてしまったケチ根性のせいで、とんでもないレイヤリングミスをしていたのであります。

↑の図を見るからに、インナーレイヤーが機能していないことが分かりますよね。そりゃ、保温機能が弱いから寒くなりやすいですし、ミドルレイヤーで体温を包み外気温を遮断することができていないから、寒くなりますよね・・(猛省)。

 

冬の自転車通勤インナーはコンプレッションウェア一択!

ヒートテックは、水分が気体から液体に変わるときに熱を発生する吸湿発熱を利用して温かさを維持していますが、発熱に水を溜め込む性質のため速乾性が低いです。さらに、汗を保水した状態では気化熱によって体温を奪い続けるので、急激な汗冷えを起こす可能性があります。つまり、ヒートテックは機能上、汗をかいてしまうと水分を吸水して乾きにくく、汗をかくと体温を奪うので自転車通勤でヒートテックを着用することはデメリットなんですね。

 

その結果、通勤自転車で使うベースレイヤーは、ヒートテック(発熱機能)の弱点であった速乾性を克服しつつ、それでいて運動機能をサポート(疲労軽減)効果も期待でき、厚めの生地で軽い防風機能が搭載されている冬用コンプレッションインナーの一択になります。

 

ミドルレイヤーは万能なものを!

自転車通勤において、ミドルレイヤーはかなり重要だと思います。なぜなら、ミドルレイヤーをアウターレイヤーとして着込むからです!

ランニングしている人もそうですが、分厚いダウンジャケットや防寒コートで走っている人は見ないですよね?熱くなったら脱いだりしないといけないし、脱いだアウターはどこに置くの?ってことになるし、アウターは着ぶくれするので動くのに窮屈を感じるし、そもそもアウターが欲しいのは身体が冷めている走り始めだけですし・・そういう理由でアウターレイヤーを排除してミドルレイヤーをアウターレイヤーとして着込むのですが、アウターレイヤーの機能を排除している分ミドルレイヤーにその機能が求められることになります。

そう書いてみましたが、ただ単純にレイヤリングとしてのシステムが保たれていればいいので、外部からの寒気をシャットダウンしつつ、内部の温まった空気を外へ漏らさない保温性能を搭載しつつも、ムレを逃がすためにベンチレーション機能が搭載された局所的に通気性抜群なものがミドルレイヤーとして相応しいのではないかと考えています。

それでいて、自転車通勤の敵である「風の抵抗」を極力排除したサイクルカット仕様設計ストレッチ性能のあるウェアであれば最高なのかなと考えています。

 

もちろん、ミドルレイヤーの代表ウェアであるフリースジャケットや中綿の入ったジャケットやライトダウンジャケットなども悪くない働きをすると思いますが、すべては通勤距離やその土地の気候や自分のセンスで決めていくのがベターなのかなと考えています。どちらにしても、寒がりでもレイヤリングによって冬でも自転車通勤が可能だということは間違いありません!

 

アウターは必要ない?

ミドルレイヤー編にも書きましたが、自転車通勤距離や時間に比例すると思われますが、通勤に20分以上掛けていくのであれば、保温系インナーに防風系のミドルのみでいいのではないかと考えています。それくらい、ランニングと同じくらいに自転車通勤は熱くなります。

なので、図にするとこんな感じ↓。

レイヤー ベースレイヤー ミドルレイヤー  アウターレイヤー 
機能1  保温(防風)   防風   防水 
機能2 吸汗 保温  防寒 
機能3 速乾 透湿  防風 
機能4  発熱  (防寒)  透湿 

アウターレイヤーを着込んでいないので、もちろん最初は寒いです。しかし、ベースレイヤーとミドルレイヤーの防風機能がしっかり身体を守ってくれるので、身体が冷えることはなく体温を維持したまま徐々に運動と共に身体が温まっていきます。

 

まとめ

レイヤリングの基礎知識と真冬の自転車対策について書いてみましたが、いかがでしたか?

まだまだ12月序盤の寒さなので、まだまだレイヤリングの研鑽の必要性はあると思われますが、寒さによって自転車通勤をギブアップすることなくオールシーズン続けられるように知識を深めていきたいと思います。

是非、レイヤリングを学んで温かい冬にしましょう!