NHK番組”ドキュメント72時間” 「宮崎、ナゾの巨大魚を追え!」を観る。そして考える。釣りは娯楽ではなく人生の一部という考え。

NHK番組”ドキュメント72時間” 「宮崎、ナゾの巨大魚を追え!」を観る。そして考える。釣りは娯楽ではなく人生の一部という考え。

NHKの番組の一つに”ドキュメント72時間”というドキュメンタリー番組がある。

switchは今までに興味を持ってこの番組を観たことはなく、名前だけは知っているレベルだったのですが、この番組の名前を忘れることができないほどの回がありました。

それが、1月31日に放送された「宮崎、ナゾの巨大魚を追え!」という回です。つまり、神回です!

いかなる釣り師であっても、そんな言葉を使われたら興味を持つだろう。

今回は、この番組の映像を通して、学ぶべきことがたくさんあったので、自分自身の”釣り”の価値観を豊饒とさせるためにも、雑記として記すことにしようと思います。個人的な雑記です。興味があれば読んでみてください。

それでは、ドキュメント72時間という番組の神回”宮崎 ナゾの巨大魚を追え!”編の感想文を書いていきます。

 

オオニベはメジャーな魚ではないという衝撃の事実!

 

“宮崎”というキーワードと”巨大魚”という2つのキーワードだけで、オオニベか、もしくはアカメなんじゃないかとすぐに連想してしまうswitch。

しかし、そんな連想をできるのは釣り人(特にソルトアングラー)くらいのようで、釣りを知らない一般の人であればオオニベという魚は認知されていないナゾの巨大魚というカテゴリに入ることに衝撃を受けたswitch・・。

改めて考えるとオオニベという魚は大衆魚でもないし、お寿司のネタにもない・・。小学生の頃から知っていただけに、ちょっとした認知錯誤が・・。そんなオオニベという魚・・福岡県民であればお馴染みのマリンワールドの水槽にて見ることができます。

マリンワールドにて、全くサイズ感の分からないオオニベさんのデータを持っていた。

ちなみに、”北海道”と”巨大魚”ではイトウが連想され、”高知”と”巨大魚”ならアカメが連想されます。沖縄では”オキナワオオタチ”とか・・残念ながらswitchの住んでいる”福岡”という地において”巨大魚”というキーワードで連想される魚はないのですが、”那珂川”という福岡市を流れる川と”巨大魚”であればソウギョという魚を連想するswitchであります。

なるほど・・連想できないからこそ、冒頭で興味や探究心を掻き立てる言葉を使って惹き付けようとしているのか・・。

確かにナゾだ。1メートルを越すレベルの魚がショア(陸)から釣れるなんてレア中のレアだ。

レアというよりロマンです。もはや伝説とか夢の世界。なにより、釣り人としてでもなかなか現実的に考えられないサイズ。確かに大きなアカエイとか細長い尻尾や2キロクラスのアオリイカの触腕を伸ばしたら1メートルはいくかもしれないけれど、そういうレベルのことを言っているのではなく、正真正銘の魚の形をした1メートルオーバーの魚を狙って釣ることが宮崎では可能だということで、産卵を控えた12月から1月小魚を食べに浅瀬へやってくるシーズンになると、全国の猛者たちが大物を釣るべく宮崎県へ通うようで、そんなハイシーズンを狙ってNHKクルーは宮崎県へ赴いております。

 

そういえば、僕の知り合いも”オオニベチャレンジ”と呼称しながら、年末年始に宮崎県へ行くガチの釣り師がいます。しかも2人も(笑)。

僕の知っているかぎり、2人とも未だに謎の巨大魚”オオニベ”をキャッチすることはできていないません。傍から見れば、何の試練?もしくは訓練?って思うかもしれないけれど、釣り人からしてみれば試練とか訓練ではなく羨ましい・・と思ってしまうのではないでしょうか・・?自分はそう捉えてしまいます。

また、2人に対して釣果はどうですか?とLINEを送ると、「釣れませんでした!」と清廉潔白な爽快な文書が帰ってきます。決して疲労に染まった言葉ではないんですね。なにせ、彼らはオオニベをショアから釣るという謎やロマンや夢の類を求めて釣りに行っているのですから!!

家族持ちのswitchにとって、そういう年末年始の使い方はまもなく4歳になる長女と1歳の次女がいる環境において当然無理だし、かなりの年月を積み重ねないとオオニベチャレンジに挑戦することはできないのだから、まぁかなり羨ましい。

そんな2020年1月・・残念ながら今年も釣友達がオオニベを釣ることは出来なかったけれど、この年はなんと、日本記録のオオニベが釣れた年でもあったんです!

そんな宮崎の地にてNHKのドキュメント72時間の撮影クルー達がその瞬間に居合わせ、撮影していたとは・・。なんという撮れ高!!おそらく、全日本のオオニベに興味を持っている人は全員視たのではないかと思います。

それでは、この番組の流れに沿って感想を書いてみようと思います。

 

1月3日13:00スタート

 

さっそく登場したのがプロアングラーのヒデはやしさん。

40日間、宮崎の地に泊まり込んでオオニベを狙っている。

この画面だけ観るとただの釣り番組にしかみえないんだけど、我々の趣味を職業として生計を立てているプロアングラーのヒデはやしさんがどんな人なのか漠然とではあるけれど理解できた気がする。もう、普通に良い人。

プロの人って上から目線というかビジネスライクというか、そんな我々一般アングラーが近づけないオーラを意図的に出しているような既成概念をswitchは持っている。

確かに釣りが上手だからそういうオーラは出しても構わないし、もちろんそれが悪いことではないことは理解しているし、そういう立場ではないと人の興味を惹きつけることができないと思っているからその存在感で構わないんだけど、この映像を観るかぎり、ヒデはやしさんにそんなプロアングラー気質な距離感を感じることはなく、むしろ、釣りという高尚なる趣味だということを知らないNHKクルーに対しても、もはや積極的に善意で友好的に接している。そんな姿が良い人にしかみえませんでした。

 

機械メーカー勤務、大阪府在中の53歳の釣師

次に登場したのは、53歳の一般の釣師。

ブログに載せていいのかさえ分からないけれど、この神回の中で一番switchの印象に残ったので、パシャリ・・。(勝手なことをして・・申し訳ありません)

7日間の年末年始休暇をすべて利用して宮崎の地までオオニベを狙いに来ているらしい・・。

NHK:奥さんとか「えー?」って言いませんでした?

釣師:そのための根回しも魚釣りのテクニック以上に必要な技術ですよね。

本当にそう思います・・。だからswitchは釣りが下手なのか・・。

この御方はオオニベのことをこう語っています・・。

奥さんを説得して12時間かけてフェリーでやってきた。

その魚を釣るためにかける労力としては多分それぐらいでも見合ってるんじゃないですかね。

釣れれば全部チャラですよね。逆にお釣りくるんちゃいますか。

まさにロマン!!!!

 

ちなみに、2日目にこの御方は60センチくらいのヒラメを釣っていて、浜で仲良くなったおじいさんへ「大阪まで持って帰れないから・・」というプレゼントするという豪胆さ・・。そこからおじいさんが宮崎のお米おいしいから送るから住所と名前書いてくれ、我が家に泊まれと恩返しならぬ豪胆返しというドラマな展開へと発展!!

なんというオオニベアングラーの心意気!!それに負けないくらいの宮崎県民の優しさ!!これが宮崎県!!素敵すぎる!!

そういえば、オオニベチャレンジの釣友2人は「宮崎のサーフはゴミが全然落ちていない」と言っていました。そういう面も含めて、宮崎という地に歴戦のアングラーが集まってくるのも理解できました。

 

また、別のアングラーがさらりと釣りを知らない人がよく思う”釣れなければ楽しくない”という間違った認識をNHKという公共の電波にのせて、

釣れないことも楽しめるということ

失敗は成功への道オオニベ釣りは人生修行のよう

オオニベという魚を媒介にして釣りとは釣れなくても面白いんだ!

そう語って下さっています。代弁して頂き感謝!!

 

NHKクルーがたくさんの人にインタビューしていくなかで、仲間内の新年会と称してオオニベチャレンジにて投げ倒して心折れて帰るという一団のリーダーの方の言葉も印象に残りました。

釣師:(わたしたちは)お互いの仕事が何をしているのかわからないけれど、毎年ここで釣りをして集合写真を撮って帰るんです。

NHK:釣り以外にもご友人っていると思うんですけど・・

釣師:趣味が同じなんで強いですよねこっちの方が・・

確かにそうなんです。

僕も釣りが趣味で意気投合して連絡を取り合って一緒に釣りに行くんですけど、彼らがどんな仕事をしてどんな人生を歩んでいるのか漠然と分かんないんです。それでも、強いんです。仕事仲間とか地元仲間とは違った性質の絆。それをどう例えたら良いのか思い浮かばないのですが、趣味が同じだから強い。という意味は本当に理解できます。

喜びを分かち合う。それができるのはそんな仲間としか出来ないと思います。

 

 

夜でも釣りをする鹿児島県在住の21歳会社員釣師

1月の夜・・。もちろん寒い。さらに日が昇っている間、ずっと投げ倒した疲労もあって釣師達はぞくぞくと帰路につく・・。

そんな暗闇の中、それでもオオニベを狙う釣師がいた。そんな釣師に対してNHKクルーが凶暴な質問を投げる。

NHK:(夜なんで・・)ゼロの可能性の方が高いですよね?

釣師:サオを振らないと釣れないわけですからね。

好青年よ!よくぞ言った!!

結局、釣るには釣りに行かないと釣れないし投げないと釣れないんです!

絶対に釣れるなんて、そこに面白みはあるのでしょうか?確かに釣れたことは嬉しいことだと思います。しかし、真実の面白さの一歩は釣れないことから始まるのです!

釣れないから私達は試行錯誤を繰り返し、釣れることに喜び、また一つ釣れないことを経験し、またひとつまたひとつ研鑽を積み重ねていくのです。

そう言った後日・・彼が戦慄の157センチの日本記録のオオニベを釣り上げます。

 

本当に巨大魚だよ・・。陸(浜)から釣れるんだよ・・しかも日本で・・。

 

まとめ

 

他にも東京から里帰り中の親子や3分の2を船上で生活している夫と共に釣りを楽しむ夫婦など、宮崎県のサーフという極めて局地的なエリアにて、様々な人の光に触れることのできる番組でした。

そして番組終盤のエンディング、松崎ナオさんの「川べりの家」という歌が良い・・。

「一瞬しかない・・」という歌詞と歌声が染みて染みて染みわたる・・。

そんなドキュメント72時間という番組の感想でした。いつか再放送があることを願っているのですがNHKオンデマンド(有料)で観れるようです。興味がある人は是非観てください!